運とか運命とかいう単語が会話のなかで出たので考える。
ちなみに明確な運命観を持っていると設定されているのはATキャラだとセツカさん。彼女は運命があると思っている。
理論は以下のようなもの。
――もしも、幽霊が存在しないのなら、1+1は必ず2であるなら、南米の蝶の羽ばたきがテキサスでトルネードを巻き起こすなら、この世にはきっと運命が存在する。
空に球を放り投げれば地に落ちるのが運命。
人はやがて死ぬのが運命。
コンピュータの中のプログラムはプログラム通りにしか動かないのが運命。
宇宙の中の全ては宇宙の法則の通りにしか動かないのが運命。
運命というのは、法則、であると思う、火をつければ燃えるような、水につければ濡れるような、森羅万象の法則。
百回やっても1+1は2だろう。故に法則という。世には法則があるという。ただの紙に火を近づければ一万回やっても一万回燃える。紙に手を加えれば燃えないかもしれないが、それも手を加えれば燃えないという法則に過ぎない。それは1+1が3になるのではなく、1+1+1が3になるという事だ。
故に、1+1が2ならば、この世の全ては宇宙の始まりから決定している。何が起こるかは決まっている。
それを受けてのセツカさんの結論としては、だからどうした、というだけであろう――否、そう、思いたい、といったところか。
気にしたところでどうなるもんでもない。
それはつまり運命のプログラム、人も万象もそれに則って走っている。
もしも幽霊がいないのならば。
幽霊というのは法則の外のもの。
ああ、しかし、幽霊には幽霊の法則が適応されるのなら、やはりこの世の全ては決まっているのだろう。
運命は誰かが決めたのか? と言う。
運命はこの世の始まりの全てが決めた。
しかし――しかしだ、PLとしてはこの世の始まりとはなんだったのだろう、と思う。
運命はこの世の始まりの全てが決めたのなら、始まりは何が決めたのだ? 始まりが運命を決めるなら、始まりを決めたものが運命を決めるとなる。始まりに始まりがあるのならそもそもそれは始まりではないから、やはり始まりが決めるという事になる。始まりとは一番最初のものゆえに。
この世の始まり。
一番、不思議なものだ。
この宇宙はどこから生まれたのだ?
説は沢山ある。
しかし、ではそれを生み出したものはどこから?
それを生み出したものを生み出したものはどこから?
それを生み出しものを生み出したものを生み出した――――
時空だ。
時空は、理解できない。
宇宙が爆発して広がるというが、ではその爆発はどこからきたのだ? その爆発の核となったものの大元はどこからきたのだ?
何もない所には何も発生しないのなら、宇宙の始まりはない。
何かが始まる以上、必ず何かがある。
何かがある以上、必ず始まりがある。
宇宙がある以上、かならず始まりがあるのだ。
それが法則。
ならば、
幽霊は存在するのか?
矛盾しているのだ。何もないところに何かが発生しない限り、この世が始まることはないのではなかろうか?
空とはなんだ?
神がつくったという。ならば、神は何から生まれたのだ? 神は何から始まったのだ?
宇宙の爆発がつくったという。ならば、爆発を起こしたものの原因は? 原因の始まりは? 原因の原因の始まりは?
始まりは?
始まりの始まりは?
始まりの始まりの始まりは?
空とはなんだ?
もしも、何もないところに何の法則も無く何かが発生したのならば、この世に運命は無い。
もしも、法則のある始まりがあるならば、この世に運命はある。
私達は、この宇宙は、どこからきたのだろう?
子供の頃からの疑問。
誰に聞いても、納得のいく答えを返してはくれない。
卵が先か、ニワトリが先か。
宇宙の卵は何処から生まれた?
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